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慢性細菌性前立腺炎の治療期間

前立腺に細菌が入り込んで、慢性的に緩やかな
炎症を起こしている状態を慢性細菌性前立腺炎といいます。

細菌の活動は急性炎症の場合ほど活発ではなく、
体内の免疫力によってある程度は抑えていられるものの
完全に菌を駆逐するところまではいかない、長期に渡って
抗生物質を使用した結果細菌が耐性を獲得してしまい
薬が効きにくい、などの場合です。

排尿時の痛みや残尿感、尿道や会陰部の痛みや違和感、
頻尿などの症状が起こりますが、発熱はほとんどないか
あっても微熱程度です。

前立腺の触診では鈍い痛みや重苦しい不快感がありますが、
急性炎症のような激痛ではありません。

尿中には細菌が認められない場合でも、
前立腺分泌液を調べると白血球・細菌が検出されます。
治療には、検査で感受性があるとわかった抗生物質を使用しますが、
慢性化しており治りにくいので、数ヶ月からときには年単位の治療が
必要になる場合もあります。

抗生剤の継続により菌は一旦検出できなくなっても
症状だけが持続するケースも多く、この場合は非細菌性慢性前立腺炎として
α1ブロッカーや漢方薬などの治療に切り替えることもあります。

いずれにしても、水分を多く取って尿量を増やし、
前立腺を洗い流すように心がけることは有効です。

前立腺マッサージ(肛門から指を入れて前立腺をマッサージし、
前立腺分泌液を絞り出す操作)や射精も効果が見られる場合があります。

便秘により炎症を悪化させる場合もあるので、
便秘がちの方は排便リズムを整えるように心がけましょう。

冷えやストレス、過労なども悪化のリスクとなることがあります。
原因菌は大腸菌などの体内に持っている菌であることも多く、
体温の低下やストレス、疲労などで免疫力が低下してくると、
通常なら自分の体の免疫力で駆逐できるはずの
菌を十分追い払えないためと考えられています。

冷やさないように気をつけること、ウォーキングなど下肢の
血流を改善するような運動をすることで症状が楽になる場合があります。

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