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進行前立腺癌の治療

がんが前立腺を越えて浸潤しているもの、リンパ節や骨などに
転移しているものを「進行前立腺がん」と呼びます。

前立腺がんの症状は残尿感、頻尿、下腹部の張りや違和感、
下腹部痛など、他の前立腺の病気と似た症状が多いのです。

このため、「年だから」「前立腺肥大かな」と
見過ごされてしまうこともありますが、
このような症状があればなるべく早く検査を受けるべきです。

進行がんでは、前立腺の皮膜から少し外に浸潤したもの、
膀胱頚部に浸潤するか尿管の閉塞があるものをステージC、
リンパ節や骨、他の臓器まで転移したものを
ステージDと分類しています。

治療は前立腺の摘出に加えてホルモン療法、
放射線治療、化学療法などを併用します。
  
ホルモン療法は、前立腺がんは男性ホルモンの作用により
増殖してしまいますので、男性ホルモンの前駆物質に
類似した物質(LH-RHアナログ)を投与して脳下垂体に
作用させることで本物の男性ホルモンを減少させたり、
抗男性ホルモン薬や女性ホルモン薬の作用で男性ホルモンを抑制します。

放射線療法は、前立腺の外側から放射線を照射したり、
放射線を放出する物質を前立腺内部に埋め込んだりして行います。

化学療法は抗がん剤を使用してがん細胞を殺す治療で、脱毛や全身倦怠感、
嘔気・嘔吐、食欲不振などの全身的な副作用が知られています。

ホルモン療法などの治療が奏効しない場合などに行います。

手術やホルモン療法、放射線療法などで一旦はがんがなくなっても、
再燃や再発が起こり得ますし、残っていたごく少量のがん細胞が
知らないうちに増殖して転移することもあります。
治療後も定期的な検査を続けることが重要です。

前立腺がんは比較的進行の遅いがんであるとされ、
高齢の男性の場合は経過観察やホルモン療法のみでも
それほどがんが進行せず、予後は積極的に治療した場合と
大きく変わらない場合も多いと言われています。

しかし、年齢が若ければ相応に進行速度は速いですので、
治療の時期を逃さないよう定期的な検査などで常に注意を払うことが大切です。

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